冨士本眼科冨士本眼科

緑内障

緑内障の症状

  • 緑内障は自覚症状がほとんどない
  • 急性緑内障の場合、激しい頭痛、目の痛み、腹痛、嘔吐などの症状も!

緑内障は白内障とならんで目の病気のなかでは最も多く、40歳以上の20人に一人、その数は約400万人とも言われています。緑内障は一般には眼圧(眼球内の圧力)が上昇し、そのことによって視神経が損傷してしまい視野が狭くなってしまうという病気です。非常にゆっくりと視野が狭くなっていく為、自覚症状に乏しく発見が遅れるケースが多く見られます。視野が狭くなってきたと感じた場合には病気が進行しているので初期段階での眼圧検査、視野検査が重要となってきます。また、急性緑内障の場合には眼圧が急性に上がるため激しい頭痛、目の痛み、腹痛、嘔吐などの症状が突然起こります。激しい頭痛などによる症状から脳疾患と疑われやすく診断が遅れることも多いのですが、対処が遅れると一晩でも失明の危険がありますので早急な治療が必要です。

緑内障

 

早期発見、早期治療が重要

緑内障は自覚症状が非常に出にくい病気です。緑内障によって失われた視野は二度と回復しませんので、早期発見、早期治療が非常に重要となります。また遺伝による発症も見られるため血縁者に緑内障の方がいらっしゃる方は一度検査を受けることをおすすめします。

急性緑内障の場合では点眼薬や点滴で眼圧(眼球内に圧力)を下げ、激痛を和らげてから早急にレーザー治療で進行を食い止めます。

緑内障の検査

眼圧検査

  • 目の硬さを測定する検査で、点眼麻酔をして小さなチップを角膜にあてて測定する方法と目の表面に空気をあてて測定する方法があります。
  • 平均値は14~15mmHgで、21mmHgを超えると高眼圧です。眼圧が正常でも緑内障にはなりますので、眼圧だけで診断はできません。

眼底検査

  • 検眼鏡で瞳孔から眼球の奥を見て視神経乳頭部の様子を検査します。
  • 緑内障の場合、視神経が萎縮し視神経乳頭の陥凹(へこみ)が正常に比べ、大きくなります。
  • 緑内障の検査では必須の検査です。

視野検査

  • 視野検査には、自動視野計を使いコンピュターで光の感度を測定する「静的視野検査」と、ドーム状の装置を見つめて光を感じたら合図を送る「動的視野検査」があります。
  • より正確 で早期に診断できるのは静的視野検査で、眼底検査と同じく緑内障には必須の検査と言えます。

隅角鏡検査

  • 上記の検査により緑内障と診断された場合、さらに緑内障の種類を見分けるために行う検査です。
  • 鏡の付いた特殊なコンタクトレンズを角膜の上におき隅角の開き具合を調べ、その後の治療方針を決める重要な検査です。

緑内障の治療

薬による治療

  • 点眼薬が主な治療ですが、点眼薬だけでは効果が十分ではない場合は内服薬を併用する場合があります。治療薬はあくまで病状の進行を抑えるために使用するのであり、完全に治癒することは難しいと言えます。
  • 視野欠損の程度の少ない初期段階には点眼薬により様子を見ますが、欠損の進行具合と視神経の障害の程度から外科的手術が必要な場合があります。

レーザー治療

  • レーザー手術には主にレーザー線維柱帯形成術とレーザー虹彩切開術があります。
  • レーザー線維柱帯形成術は房水(目の中の水)の出口である線維柱帯にレーザーを照射し、その熱凝固により房水流出抵抗を減少させ眼圧下降を図る術式です。
  • 以前までは術後の合併症などが多く見られる、反復治療ができないなどのデメリットがありましたが、近年SLTレーザー選択的線維柱帯形成術という術後の合併症が少なく、反復治療ができるレーザー治療が開発されました。
  • レーザー虹彩切開術は点眼麻酔をした後、専用のコンタクトレンズを装着した状態で、虹彩(瞳の茶色の部分)に小さな穴を開け房水が流れるバイパスを作ります。
  • いづれのレーザー治療も房水の流れを良くし、眼圧下降を図る治療です。

緑内障手術

  • 緑内障の手術では、房水の流れが悪い部分を切開して房水の流れをよくしたり、新しく房水の流れる通路を作ったりします。
  • 点眼麻酔をした後に、眼球の後方へ麻酔薬を注入するというテノン嚢下麻酔という麻酔をするため、手術中の痛みもほとんど無く、手術時間も30~1時間ほどで終わります。
  • 主な手術には線維柱帯切除術、非穿孔性線維柱帯切除術線維柱帯切開術などがあります。

手術後の注意点

手術直後はリカバリールームで安静にしていただきますが、しばらくすれば歩いたり、食事をしたりとふだんどおりの生活をしていただいてかまいません。ただ、挿入した眼内レンズが目の中でしっかりと固定されるのには数週間ほどかかりますし、目に衝撃を与えると傷口が開く場合もありますので注意しましょう。また、手術後は定期的に医師の診察を受け、眼内レンズがきちんと固定 されているか、度数などはあっているか、合併症を起こしてはいないかなどを確認しましょう。

  • 術後当日は入浴、洗顔はやめましょう。
  • 目をこすらないようにしましょう。
  • 点眼は医師の指示通りに行いましょう。
  • おかしいな?と思ったらすぐ医師に相談してください。