冨士本眼科冨士本眼科

ICL(眼内コンタクトレンズ)

ICL(アイシーエル)とは?

ICLとは目の中にレンズを入れる
視力矯正です。

眼内コンタクトレンズ治療は、角膜を削らない視力矯正法で、あざやかな見え方でドライアイや夜間のハロー・グレアの出現が少なく、長期安定性に優れた結果が期待されます。

  • シャープであざやかな見え方が期待されます。
  • ドライアイの原因になりにくいです。
  • 良好な夜間の見え方が期待されます。
  • 薄い角膜の方にも対応できます。
  • 生体適合性の高い素材のレンズを目の中に入れます。
  • 入院不要の治療で、翌日には快適な視力回復が期待されます。
  • 近視や乱視の強い方にも対応できます。

イメージ画像:ハロー(右)グレア(左)とは、光がギラギラして見えたり、二重の輪に見えるなど、光が見づらくなる現象です。

どんな治療法?

実績と歴史のある
治療方法です。

ICLは世界中の70か国以上に承認されていて、75万以上の症例実績を持つ治療法です。ICLは、何年たっても術後の見やすさが維持されやすい、という特徴があります。

健康保険の対象外です。レーシック手術などと比べて高額になりますが、安全性・有効性も高く評価されています。手術給付金の対象になる場合もあります。(詳しくはご相談ください)

ICLの特徴

ずっとお手入れ不要で、
取り出すことも可能。

目の中のレンズは、くもったり汚れたりしないので、日々のお手入れやメンテナンスは不要です。目の中でゴロつきを感じることもありません。治療後でもその必要が生じた場合はレンズを取り出して元の状態に戻すこともできます。

目に優しい
生体適合性の高い素材。

目の中に入れるレンズは、ソフトコンタクトレンズのような柔らかい無色透明の素材です。紫外線をカットする機能もあります。半永久的に使用可能です。

日帰り治療で
回復も早い。

眼内コンタクトレンズの治療は、レンズを専用の器具で目の中に入れます。麻酔は目薬だけですから痛くありません。また傷口が約3ミリと小さいので回復が早く日帰りで可能です。縫合や抜糸の必要もありません。

角膜を削らない、
大きな光学系。

眼内コンタクトレンズ治療なら、角膜を削らないので角膜の形がほとんど変化しません。また光学系が大きく確保できるため、夜間に問題となるハロー・グレアの抑制による、優れた見え方が期待されます。

将来の目の病気の治療に、
影響を与えません。

眼内コンタクトレンズ治療のレンズは、取り外して元の状態の戻すことができるので、将来白内障などの目の病気になった際に、治療の選択肢が狭まるようなことがありません。

治療は誰でも
受けられますか?

全身疾患や、「緑内障や白内障など他の目の病気がない」近視や乱視の方が対象になります。強度の近視や角膜の薄い場合も対象になります。目の形状や状態、他の疾患をお持ちの場合は治療を受けられない場合があります。詳しくは医師の検査を受けてください。

ICLの歴史。

1978年から開発が始まり、現在のICL治療は1997年に欧州、2005年に米国で承認され治療がスタートしました。国内では2003年から治験が始まり、2010年2月に有効性と安全性から厚生労働省に認可され一般治療が始まりました。

レーシックとの違い

「レーシック」と「ICL」どちらも、術後に裸眼で過ごせる屈折矯正手術ですが、治療のアプローチが異なります。現在はレーシックに比べ、ICLがより多く普及しています。その主な違いを見てみましょう。

比較表ICLレーシック
視力の
安定性
回復した視力が長期に安定しやすい近視の戻りが発生する(低確率)
見え方鮮明でクリアに見えるコントラストや見え方に若干影響が出る場合がある
手術
方法
角膜を数ミリ切開して虹彩と水晶体の間に視力回復用レンズを挿入する手術。角膜にエキシマレーザーを照射して角膜の曲率を変化させることで視力を回復させる手術。
適応
範囲
強度近視、角膜が薄くても適応近視が強すぎたり、角膜が薄い場合には適応外
費用約50万~
80万円
約25万~
40万円
元に戻
せるか
万一の場合は摘出して元に戻せる角膜の形状を削るので元に戻せない

ICLの費用

ICLの費用が高額な理由

ICLの費用が高額になりやすい理由としては、公的医療保険の適用外=自由診療となり、完全自己負担となるからです。

STAAR Surgical社製ICLレンズ

当院では治療の安全性の観点から、目にやさしくレンズの癒着も小さい、多数の挿入実績を誇る「STAAR Surgical社」のICLレンズを採用しております。

ICLの費用の内訳

  • 検査(適応検査代+術前(精密)検査)代
  • レンズ代
  • 手術代
  • 薬代(点眼薬など)
  • 定期検診代
  • 保護メガネ代
  • アフターフォロー(レンズ交換や位置修正など)

当院のICL費用

ホールICL・
乱視無し
片眼350,000円
(税込)
両眼700,000円
(税込)
ホールICL・
乱視あり
片眼370,000円
(税込)
両眼740,000円
(税込)
  • 度数に関わらず費用は一定です。
  • 健康保険適応外(自費診療)です
  • ICL発注時に内金30,000円をご入金いただきます。
  • 原則的にレンズ発注後のキャンセルはキャンセル料60,000円が発生いたします。ご注意ください。

保証内容

術後3ヶ月のアフターケアも費用代に含まれています。術後、定期検診以外でもご相談や検診は無料でお受けしますので安心です。

  • 術後検診 3ヶ月間無料
  • ICL摘出手術 3ヶ月間無料
  • ICLの位置修正 1年間無料
    (注)ICLの度数交換は有償となります。(スタッフにご相談ください)

適応検査の注意事項

検査を安全、正確に行うためにコンタクトレンズをご使用の方はICLの適応検査を受ける前にコンタクトの装用を中止して頂く必要があります。

コンタクトレンズ使用制限日数の目安

ソフトコンタクトレンズ3日間
ソフトコンタクトレンズ
(乱視、遠近両用)
1週間
ハードコンタクトレンズ3週間
オルソケラトロジー1ケ月間

ICLのコスパ

コンタクトレンズとの比較

ICLは高額治療だという印象もありますが、永久的な視力矯正法です。例えば10年以上ワンデイのコンタクトレンズを使い続けた場合と比較しますと、むしろICLの方がコスパに優れているとも言えそうです。
※ワンデイのコンタクトレンズ=両眼30枚:約6,000円、ICL=ホールICL -3D未満の場合で試算。

ICL手術の流れ

術前検査

ICL手術を決定する前に、定められた様々な検査を行います。
受けていただく検査は10種類以上あり、合計2時間~2時間半くらいかかります。

術前処置(手術)

点眼薬によって術前に瞳孔(ひとみ)を広げ、目を麻酔します。
レーシックのように角膜を削るのではなく、非常に小さな創を開けるだけです。

ICLの挿入

点眼麻酔の後、角膜の緑を約3mm切開し、ICLを眼内に挿入します。
ICLの手術自体は、基本的に両眼20分〜30分ほどで終わります。

ICLの位置の整復

ICLの虹彩(茶目)と水晶体の間に設置します。

最終ステップ

瞳孔を収縮させ手術は終了です。
院内でしばらくお休み頂いた後、目の状態を検査し、問題がなければ帰宅頂きます。

術後の定期検査

定められた手順にしたがって、炎症を抑えたり、感染症を防ぐための点眼薬が処方されます。
術後は医師から指示されたスケジュールで来院し、検査を受けて頂きます。

手術後について

見え方について

視力の
変動
術後1週間ほどは炎症などで視力が変動することがあります。
ハロー・
グレア
夜間は暗い中で光を見た時に、眩しさを感じる場合があります。
光の輪症状の度合いや期間には個人差がありますが、治療後数ヶ月で自然と気にならなくなることが一般的です。

一般的な症状(帰宅~翌日)

違和感・充血傷口が治癒し炎症が治まることで、時間とともに自然に改善します。
かすみ時間とともに自然に改善します。

手術後の注意事項

安全性に特化したICLですが内眼手術であるため、手術後は患者様ご自身でも、感染症やトラブルが起きないように配慮してください。手術後の一定期間は、日常生活において以下の項目について制限があります。※詳しくは医師の指示に従ってください。

  • 洗髪・洗顔
  • シャワー・入浴
  • 化粧・アイメイク
  • 飲酒・たばこ
  • 自動車などの運転
  • 運動・スポーツ
  • プール

Q&A

Q. 術後どのくらいで見えますか?

個人差もありますが、術後数日~1週間程度で視力が回復していきます。そして、1か月ほどで治療による視力が安定していきます。

Q. 手術を受ける制限はありますか?

目の形や病気、全身疾患などによって対象とならない場合があります。事前に詳しい検査を行い、目の形、状態、生活習慣などを総合的に検討して適応かどうかを専門の医師が診断を致します。正確な検査のためにコンタクトレンズ(特にハードレンズ)は一定の期間装用を中止して頂く必要があります。妊娠中・授乳中は、視力が不安定になることがあり手術はできません。

Q. 手術は痛いですか?

目薬タイプの点眼麻酔をしますので痛みはほとんどありません。

Q. 費用は公的医療保険の対象ですか?

公的医療保険の対象ではありません。

Q. レンズを入れていることは他人に気が付かれますか?

虹彩の後ろに挿入するので、外からは見えません。

Q. 老眼も治りますか?

40歳頃から加齢に伴う調節力の衰えにより「手元が見えにくい」と言った老眼の症状が出始めます。老眼はピントを合わせる能力が衰える症状です。眼内コンタクトレンズ視力矯正では近視や乱視など屈折の矯正を行いますが、老眼の治療ではありません。老眼により手元が見にくい場合は近用眼鏡(老眼鏡)等を適宜使用してください。

Q. スポーツは普通にできるの?

ICLは動体視力が必要とされるスポーツに向いています。しかし、スポーツの種類によっては術後1か月は控える必要があります。また格闘技など、顔に強い衝撃を受けるスポーツは不向きと言えるでしょう。

Q. 手術による失明の恐れは?

ICLで失明することは、ほぼありません。しかし手術である以上、感染症などの原因により、危険性が0%とは断言はできません。術後は洗顔を控えるなど、医師が指示した生活制限を厳守していただく必要があります。

Q. 通院の必要はありますか?

定期検診は術後3か月後までですが、その後も長期間安定した視力を維持するために、年に1回の検診をお勧めします。

ご相談・お問い合わせ

ICLについてさらに詳しくご説明いたします。お気軽にご相談ください。

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  • 費用面について
  • 公的医療保険や医療費控除制度、高額療養制度の適用について

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